TANAKA'S BLOG

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    2021.04.16|ブログ

    プロゴルファー松山英樹が、マスターズ優勝を果たした。

    これまで男子日本選手がどうしても成し得なかった

    海外メジャー初制覇である。

     

    この優勝の歴史的瞬間をリアルタイムで観ようと、前もって

    画策してきたおかげで、その感動をLIVEで味わうことが出来た。

     

    ところが、である。

    周囲の異常な盛り上がりをよそに、当の松山選手本人は

    優勝を決めた一打をカップインした際、派手なガッツポーズも

    感涙にむせぶこともなく、実に淡々と優勝をかみしめているように見えた。

     

    その瞬間、ぷるぷるぷると緊張がほぐれていくにつれて

    嬉しさよりも達成感を全身で感じているようにも思えた。

    あまりにも大きな夢が実現した瞬間とは、こういうものなのだろうか。

    あるいは、これは彼にとってあくまでも通過点に過ぎないということなのだろうか…

     

    その後寄せられた石川遼選手のコメントもよかった。

    「松山くんに続いて、次は自分も」的なものではなく、

    「松山くんだからこそ出来たことで、自分には出来ないこと」というもの。

    この潔さに、彼の心からの祝福を感じ取ることができた。

     

    以前から松山選手のファンではあったが、

    最終ホールでの彼の所作にふれて、その圧倒的な強さよりも

    奥深い人間性と、にじみでる人柄に魅了されたマスターズ優勝であった。