リリースされれば、必ず買うと決めていた

音楽アルバムがありました。

少ない小遣いを握りしめ、ようやく手にしたアルバムを

夢中になって聴いていた記憶が蘇ります。

そんななかでも最後まで一度も中断することなく

聴き終えてしまうほどのアルバムに出会うことは、

そうそうありませんでした。

先日仲間たちとこの話題になったとき、

互いにそんなベストアルバムが何枚あるかを確認したところ、

自分はわずか３枚でした。

ところがこの３枚のアルバムには相当な思い入れがあり、

１曲目のイントロからラスト曲まで、そのアーティストの想いを

しっかり味わい尽くすことが出来ました。

いまはネット配信で気に入った曲だけをセレクトして聴く、

いわゆるつまみ食い的なスタイルが主流となり、ジャケットを含めた

アルバム全体の世界観を堪能することは少ないのかもしれません。

今と比べれば娯楽も情報も圧倒的に少なかった時代ですが、

大好きな音楽とアーティストの想いにどっぷり浸かれた

しあわせな時間だったように思います。