このところ季節は急ぎ足で進み、いよいよ雪の予報も聞こえてくるようになりました。
そんな気配を感じると、どうしても恋しくなるのが熱燗と、その旬の相棒たちです。
中でも、おでんと湯豆腐は冬の夜をほっと温めてくれる代表選手でしょう。
ところが、意外なことに湯豆腐を提供している店は少なく、
ましてや“湯豆腐中子”を使っている店となると、ぐっとレアになります。
湯豆腐中子とは、鍋の真ん中にセットされる小さな金属や陶器のカップのことで、薬味やタレを渦かいまま楽しめる優れもの。
これがあるだけで湯豆腐の味わいが格段に違うのです。
我が家では昔からこのスタイルが当たり前だったせいか、どうしても中子がないとしっくりきません。
「三つ子の魂百まで」ならぬ「中子の魂百まで」です。
湯豆腐中子のない湯豆腐なんて、どこか物足りないのです。
今年の冬も、そんなこだわりと共に一杯やりたい季節がやってきました。