家を建てたいと思う方は、はじめに住宅雑誌を読んだり住宅会社のホームページを見たりするはずです。でも家づくりを一番現実的な目線で感じ、考えることができるのは実物大のモデルハウスなんだと思います。だから私たちは分かりやすいモデルハウスをつくりたいって思います。
あたりまえのことですが、モデルハウスはお客様の家づくりの“判断材料”であってほしい。そのためにも一般的な標準サイズのモデルハウスを建てることが大切だと私たちは考えます。意匠のご提案をプランに加えることはありますが、他社との差別化を図るために、ことさら大きく豪華に見栄え良くつくることはお客様に誤解と混乱を招いてしまうから。その上で私たちが大切にしている「Answerの標準仕様」をきちんと実感していただきたいと思うのです。
子育て中心だったり、夫婦二人だったり。それぞれの暮らし方によって異なりますが、サイズ感の合わない家をたくさん観たりそれを比較することにあまり意味はないはずです。ある程度の条件や情報を絞ってご覧になってほしいと思っています。
私たちはモデルハウスを大切にしています。正確にはモデルハウスでお客様とこれからの家づくりについて“語り合う”時間を大切にしています。
モデルハウスは家づくりにかかるお客様の時間を軽減し、サイズを実感しながらご予算の目安としていただくためのもの。こういう考え方もあるんだなって気づきや、「暮らし」の見方が変わり新たな心が呼び覚まされることもあるはずです。モデルハウスには家族のこれからの人生や価値観を変える力があるって思ったりもしています。
Answerのモデルは現在あわせて4棟。家族構成や暮らし方などを考慮して、テーマやコンセプトの異なるラインナップを取り揃えることで、お客様のこれからの暮らしのイメージが掴みやすくなるのではないかと考えています。
2024年7月に完成したのが「STAGE RELAY」。
子育てを終え、ますます家で過ごす時間が増える50代そして60代からの家づくり。暮らしの前後左右、その輪郭を知り尽くしている大人たちの家は決して大きなサイズでなくていい。そう思いました。夫婦ふたりで丁寧な暮らしを楽しむため、本当に必要な空間や設えだけを想い描いて…。夫婦ふたりの家は、離れた子どもたちから安心してもらえる暮らし。そして子どもたちへちょっぴり誇らしい家であってほしい。
百聞一見。自然素材でつくる木の家だからこそ、写真やカタログでは伝えきれない心地よい感触を実際に体感してほしいと願っています。何よりも、お客様ご自身の家を託せる相手かを見極めていただきたいのです。そのためにモデルハウスはあるのだと思うから。