どこか遠くへの旅や、何か特別なお出かけや外食。
ともすれば私たちは、一年のうちに数えるほどのそんな時間を
「非日常」とブックマークし、いちばんの贅沢だとしているのかもしれません。
でも、自分の好きなことやモノに正直に向き合える家があるとしたら、
そこで過ごす自分が自分らしければ、それがいちばんの贅沢なのかも。

もちろん贅沢しようと意気込んで買う、高価な品々が必要なのではなく…。
むしろ大切な家族と一緒に、ふだんの暮らしを丁寧に、手間をかけることで、
毎日の豊かさが生まれてくるものじゃないのかと。
家族や友人たちと気兼ねなく過ごすひととき、
その時間を演出する空間に、もっとこだわってもいいと思うのです。

誰もが「いい家」を建てたいと願っています。でも「いい家」の価値基準は人それぞれです。
いい家は決して高くない。と誤解を恐れずきちんとお伝えすることも、
そして住まい手と本音で、価格の先にある価値について話せることも、
私たちの重要な役割であると考えています。