妻が言った。「ふたりでゆっくり暮らせる家がいいね」
私も思った。「おとなの時間は長いから」

これからの家を考える、そのきっかけはもちろん人それぞれ。
たとえばご夫婦おふたりの場合。
「家を買いたい」というより、ふたりの理想の「家をつくりたい」という想い、
そのそばに寄り添いたいと私たちは願っています。

ゆっくりと暮らしていくために、何を優先し何を必要としないか。
これからも続けていきたいこと。これから始めてみたいこと。
つまりはどんなふうに生きていくか…
具体的なデザインやレイアウトを考える前に、おとなになったからしたいことを
もう一度整えることがいちばん大事なんじゃないかと。
ふたりが出した答え。それに対して私たちAnswerが見い出し提案する答え。
積み重ねられた人生が、住まいの方向を決めていくのかもしれません。

プレゼントも同じじゃないかな。
最終的に買ったそのものよりも、相手のことを想いながらそれを選ぶまでの時間こそが
お互いにとって一番の贈りものだし、大切なことじゃないかなって。
これからの家を考えるプロセスと似ている気がします。
自分たちがワクワクしながらつくった家が結実するのは、やっぱり嬉しいものです。

妻が言った。「せっかくだから、もう少し悩みたい」
私も思った。「その笑顔を、もう少し見ていたい」と