旅先にて。ヒントは京都の寺院にありました。
そのときしとしとと降ってきた雨。軒下から望む色鮮やかな庭の緑。
突然の雨にも心落ち着かせていた自分に、今まで気づくことのなかった感覚が…。
あ、ふだんの暮らしでも憂鬱な雨の日を和らいでくれるかも。
私たちがつくる家の設計に取り入れたいと、このとき思いました。
ウッドデッキにかかる深い軒は、包まれるような安心感。家と庭の自然との一体感。
室内と外のほどよく曖昧な感覚が心地よい風情となって…。
それでいて実は、機能的なところもまた軒の大きな魅力かも。
夏は日差しを遮り暑さをしのぎ、雨の日にも使える便利さ。
あたりまえだと思っていた優しさとか、ぬくもりとか。
この2、3年の世の中の出来事のなかで、
家族や人とのつながりをこれほど考えたことはなかったかもしれません。
軒のある暮らしで風に吹かれて。もしくは雨に歌えば―。
Answerの家には、外にも大好きな居場所があります。