TANAKA’S BLOG 代表 田中淳一の個人ブログ

  • 昔ながらのナポリタン

    2023.12.07

    少し前にプチ旅行に出掛けた際に入ったハイボールバーで締めに頂いたナポリタンがあまりにも美味で、それ以来昼夜を問わず週5~6回のペースで頂くほどのハマりっぷりです。そのナポリタンは昔の喫茶店でよく見かけた我々のイメージ通りの「ザ・ナポリタン」です。星付きレストランで修行をした有名シェフの手によるレシピを売り文句にしているナポリタンがある一方で、“昔ながらのナポリタン”は定番の人気メニューです。そこには隠し味のトマトピューレや赤ワイン、香草といった食材は一切なく、玉ねぎ、ピーマン、赤ウィンナーをケチャップで和えただけのシンプル極まりないものです。この素朴な味の記憶を掘り進めれば、給食の無かった日の昼食に家で母親が作ってくれたご馳走がこのナポリタンであり、おふくろの味としてDNAに刻まれているようです。“昔ながらのナポリタン”が世代を問わず高い支持を得ている理由はここにあるように思います。となればデザートのプリンは、“窯出し”でも“とろけるクリーム”でもない、おやつの定番「プッチンプリン」で決まりですね(笑)

  • 積極的なインドア生活

    2023.11.24

    いよいよ今年も残すところ1カ月余りとなり、すでにゴルフの玉納めも終えたいま、アウトドアからインドアでの時間をより充実したものにすべく、只今映画にはまっています。プライムビデオでの映画鑑賞は実に気軽で、映画チケットを手に「さあ、観るぞ!」といった手間も気合も不要なところが性に合っています。さらに気になっていたタイトルの映画を観終えるとこちらの趣味嗜好をふまえた様々な映画をレコメンドしてくれるので、そこからまた選択して観ていくというスタイルも興味が繋がり、継続して楽しめている理由のひとつです。こうして観ていくと自分の好きな作品の傾向として、物語の舞台や登場人物が目まぐるしく変わることなく、そのなかでの人間模様や心理描写が深く描かれているものに惹かれていることも分かってきました。意外な発見です(笑)以前であれば時間と経費をかけて映画館に出向いたものですが、現在はこのように自宅で手軽にエンターテイメントを楽しめる時代です。インドア時間はますます増えていくのかもしれません。

  • 座る場所

    2023.11.16

    居酒屋でも、バーでも、ラーメン屋でも、カウンターに座る時、同席される方がいる場合は左側に座って頂かないと落ち着きません。骨格・体系からくる首回りの問題なのか、心理的な要因なのかはわかりませんが、いつものメンバーは黙って私の左に陣取ります。これと同じ文脈なのかは不明ですが、設計プランを描く時は必ず自室のデスクで、打合せのネタづくりや資料整理はセンターテーブルが定位置です。このブログを書くにあたり自己検証をしてみましたが取り組む内容とその場所がいつもと違うと、まったく効率があがらないことが再確認できました。自分にとって座る場所は実に重要なポイントでその環境が整って初めてスイッチが入る構造になっているようです。飲み会の席も同様で、右側にお座り頂いてしまうと実に無口でつまらない男です。今後初めてご一緒させて頂く際には、是非、左側にお座り頂ければと思います(笑)

  • 10月を終えて

    2023.11.02

    11月に入ってもドキリとするような突然の雷雨など安定しない天候が続いています。そんななか、先月は社内での仕事の充実ぶりを実感できた1カ月でした。あらためて仕事は打合せを重ねるごとに新たな側面(課題)が見えてくる多面的要素の塊であることを再認識します。と同時に、これらの課題を理解力と実行力のあるスタッフとアイデアのキャッチボールをしながら解決策を探るやりとりに、この仕事の醍醐味を感じます。こちらが投げかけるプランが正確に受け取られ、あらたなアレンジを加えて返されるアイデアから思わぬ発想が生まれてきたりします。これを繰り返すことで自分の頭がどんどん活性化され、研ぎ澄まされていく感覚があります。このように仕事を深堀していくことで、その精度と品質は確実に上がり、揺るぎのないプランが出来上がっていくのです。これは必要不可欠なプロセスであり、その最終ジャッジを担う社長が会社にいなければ、仕事は成立しません。デジタルの利便性は最大限に活用していますが、やはり人と人が同じ空間で呼吸を合わせることを怠ってはいけないと感じます。この状況がカタチになっている今現在は、会社全体が最も充実している時期です。仕事終わりの一杯が感動的に旨いことがなによりの証拠です(笑)今後のさらなるステップアップに私自身、大いに期待が膨らむ10月でした。

  • 試み

    2023.10.27

    ジャパンモビリティショー2023において、トヨタが新型ランドクルーザー250のフットペダルを無くした手だけで運転できるハンドル仕様のモデルを発表しました。これは下肢に機能障害を持たれている方だけでなく、バイクをベースにした運転の楽しさを追及していることから一般の方にも直感的で分かりやすい仕様だといいます。市販化は未定のようですが、このような大きな試みは次のスタンダードに繋がる大事な挑戦だと思います。かたや、家づくりはどうでしょう。このところプランニングをしていてつくづく思うのは、「原点回帰」です。性能についての改革は大いに進めるべきですが、住まい方については「Simple is Best」を痛感します。「今」の環境や価値観を盛り込んだデザインや設えを施すほど、「その先」の暮らしやすさや満足さが失われていくのは、「その変化」を見据えていないからです。永く世代を超えて受け継がれていく家には、時代を超えて在り続ける上質な素材と、なんでも受け入れられる普遍的な空間が必要になるのです。親が愛用していたお気に入りのワードローブを受け継ぐもよし、家族になった記念に購入したデスクに変えるもよしです。「原点回帰」の答えは、「時間や空間に縛られない自由」であり、これが新たな家づくりの発想のベースとなっています。

  • 慣例

    2023.10.19

    一日の終わり、誘い、誘われての一杯は格別です。ただ、その日の仕事の都合や交通渋滞などで約束の時間に遅れてしまうこともあります。10分前行動が基本の人からすれば、私が5分遅刻すれば、15分待たせることになるわけでこれは大変申し訳ないことです。ただ秋田には“練習”という慣例があります。正式な乾杯の前に先に飲み始めているという意味ですが、どうしても遅れてしまうときにメンバーに連絡する際、この「練習しててください」「はい、練習してます」といったやりとりによって「待たせる」、「待つ」の互いの状況をグッと緩和できます。もちろん時間に遅れることなく全員揃っての乾杯がベストでありますが、他県にはないこの慣例は夜の一席と人間関係を大切にする秋田ならではの文化のひとつであると思います。定時のずっと前に来店したメンバーがひとりで練習を始めている場合もありますが、これはご愛敬です(笑)。

  • 行楽シーズンなのに

    2023.10.12

    この夏の記録的な暑さの影響で、山々の紅葉も例年より始まりが遅れているようです。先日の休みに八幡平まで足を延ばしましたが、鮮やかな色彩にはまだ少し早いようでした。暑さの影響は自然界の様々な生態系にまで及び、実りの秋の恩恵を受けられない熊の出没が大きなニュースになっています。毎年のこととはいえ今年の人的被害件数は異常で、さらにその現場が我々のふだん暮らしている都市部にまで及んでいることが大きな問題です。集団下校などもよほどの対策を講じないかぎり被害を防ぐことは難しいかもしれません。先日、美郷町での3頭の居座り熊駆除のニュースは全国的に取り上げられ、動物愛護団体等から多くのクレームが町に寄せられました。これに対して「子供が襲われる危険があるなか、やむを得ない処置」、「所詮他人事の意見」、「住んでみろ!」といった反対意見もあったようです。通常であればこれらの過激な反論には同調しかねる場合が多いのですが、こればかりはこちらに軍配をあげざるを得ません。山々に散在する「熊注意」の看板も、例年とはその重みが違います。警戒感をマックスに十分な対応策をとりつつ、来週あたり車窓からの紅葉狩りを楽しみたいと思っています。

  • 「ガレージハウス」完成内覧会

    2023.10.05

    今週末の10月7日(土)・8日(日)、完成内覧会を開催します。「Let’s Play in GARAGE HOUSE」のネーミングの通り、まさに暮らしの一部としてガレージを設えました。プラン的にもとても貴重な住まいとなっておりますので是非御覧頂きたいと思います。会場は秋田市河辺。名店「河辺ドライブイン」のすぐソバです。施主様のご厚意による、限定二日間の開催となります。皆様のお越しをお待ちしています。さて、いよいよ秋本番!旨いものが目白押しの季節となりました。自分の中の「旨い」の基準は、その料理を「誰か(大切な人)に食べさせたい」と思えるかがとても重要なポイントです。これはきっと旨いという単なる味覚を越えて、行動に移したくなるほどの感情の琴線に触れる感動があるからなのだと思います。さてこの秋、それほどの料理に何度出会えるものか、今から楽しみです。

  • Relay

    2023.09.28

    この10月で私たちAnswerは創業25年を迎えます。サザンオールスターズのデビュー45年には遠く及びませんが、ひとつの節目です。敬愛する桑田佳祐さんの新曲は、神宮外苑の再開発に反対していた故・坂本龍一氏の問題提起を受けて作られたそうです。意思を繋いた意義深いテーマのこの楽曲を聴いた時、感涙に震えました。さらにサビの歌詞に私たちの社名である「Answer」が入っており、勝手に運命的な出会いを感じています。桑田さんの凄いところは、その楽曲の完成度はもちろんのことすでにこれだけ多くの名曲を残していながら、いまなお創作活動を継続し新曲を発表しつづけているところです。歳を重ねた今だからこそ作れる楽曲があり、それは同世代のファンにとってリアルに共感できるものです。デビュー以来のこの継続があるからこそ、サザンのファンは45年間離れることなく、世代を超えて増え続けているのだと思います。私もこれまで試行錯誤を繰り返しながら家づくりを続けてきましたが、ここにきてようやく見えてきた景色もあります。25年はひとつの節目として、これからも考え続ける姿勢を貫いていきたいと思っています。※桑田さんの歌う“Answer~♪”は最高!この社名で大正解!(笑)